こんにちは。
北千住のセミパーソナルスタジオSALUSの光次です。
今日は健康についての情報をピックアップしながら、分かりやすく解説していく回です。
今回のテーマは「グルテン」について。
一時期に比べるとだいぶ落ち着いてきましたが、
グルテンフリーの食品や健康情報は、今でもよく見かけると思います。
「グルテンフリーのものを食べた方がいいのかな」
「ダイエットや健康法として試してみたいな」
と思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質の一種です。
このタンパク質が水と絡み合うことで、
あのもちもちとした食感が生まれるため、パンやパスタなど小麦粉を使った製品には多く含まれています。
このグルテンが入っていない食品を「グルテンフリー食」、
そしてそれを取り入れることでのダイエットを「グルテンフリーダイエット」と呼び、
一時期大きな話題になりました。
今でも継続されている方や、
これから試してみようと考えている方もいらっしゃると思います。
日本でグルテンフリーの食事法が広まったきっかけは、
あるプロテニスプレイヤーの著書だったと言われています。
その方は、活躍できない時期に小麦粉の食品を一切摂らない、
つまりグルテンフリーの食事法を取り入れたことで、
奇跡的な復活を遂げた、
というエピソードが本として話題になり、
そこから世界的にグルテンフリーのブームが広がっていきました。
では、グルテンフリーは実際に体にとって良いことなのでしょうか。
結論からお伝えすると、
グルテンを摂ると腸が過敏に反応してしまう「セリアック病」という病気を持つ方や、
小麦アレルギーを持つ方にとっては、
グルテンフリーの食事は非常に有効です。
これらの方が健康効果を得られることは間違いありません。
ただし、それ以外の方については、
グルテンフリーにしたところで体調が変わるということは、すでに分かっています。
先ほどのテニスプレイヤーが元気になったのも、
実はセリアック病だったからグルテンを摂らなくなったことで改善した、
というだけの話であり、一般の方がそれを真似する必要は特にないのです。
さらに言うと、
日本人はセリアック病に関わる遺伝子を持つ方が、
欧米の方に比べて非常に少ない(20分の1程度)と言われています。
つまり、そもそも日本人でグルテンが体質的に問題になる方はごくわずかということです。
もし小麦系やグルテンを含む食事を摂ったときに、
明らかに体調が悪くなるという自覚症状があるなら、
一度医師に相談し、その上でセリアック病が見つかった場合にグルテンフリーの食事を取り入れる、
という流れで十分です。
そうでない方が積極的にグルテンフリーを行う必要は特にありません。
小麦アレルギーについても、日本人は海外に比べて6分の1程度の発症率とされています。
国連の食料農業機関(FAO)の2021年のデータによると、
国民1人当たりの年間小麦消費量は、
イギリスが124kg、アメリカが117kgであるのに対し、
日本は42kg程度にとどまっています。
最近は朝食でご飯よりパンを選ぶ方が上回ったとも言われ、
粉食(小麦を使った食事)が浸透してきている印象がありますが、
それでもイギリスやアメリカと比べると、
消費量は半分以下、むしろ3分の1程度という水準です。
こうしたデータを踏まえても、
グルテンフリーにしたことで劇的な体調変化が起きる可能性は低く、
無理にグルテンを避ける食生活を選ぶ必要は特にないと言えそうです。
それよりも気をつけたいのが、
小麦粉を避けることで食物繊維の摂取量が減ってしまう可能性です。
もちろんお米からも食物繊維は摂れますし、
玄米やスーパーフードなどで補うことも可能です。
ただ実際には、グルテンフリーの食事を選ぶ方は炭水化物全体を避けがちになる傾向があり、
その結果として食物繊維の摂取量がより減ってしまうケースもあります。
この点でも、無理にグルテンフリーを取り入れる必要はないというのが結論です。
念のためお伝えしておくと、
これは私個人の見解ではなく、現時点での医科学的な見解です。
最近では人種ごとの栄養学研究も進んでおり、
欧米の方にとって良い食事法が、
必ずしも日本人にとって科学的に妥当とは限らないということも分かってきています。
グルテンフリーも、特に日本人の方には当てはまりにくい食事法だと考えていただいて良いと思います。
- グルテンフリーが有効なのは、セリアック病や小麦アレルギーを持つ方に限られる
- 日本人はセリアック病に関わる遺伝子を持つ人がごく少なく、小麦アレルギーの発症率も低い
- 日本人の小麦消費量はもともと欧米の3分の1程度と少ない
- 無理にグルテンを避けることで、食物繊維の摂取が減ってしまう懸念もある
健康法や栄養、食事について気になることがあれば、ぜひコメント欄に書いてください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


コメント