No.228 腰痛は虫歯と同じ ― 「治す」より「予防し続ける」という考え方

こんにちは。
北千住のセミパーソナルスタジオSALUSの光次です。

今日は、よくいただく質問にお答えしていきたいと思います。

そのご質問とは、「腰痛は治るんですか?」というものです。今日はこのテーマについてお話ししていきます。

いきなり結論からお伝えすると、「腰痛が治る」ということについて、多くの方が思い浮かべているであろう考え方のままでは、腰痛は良くなりません。

これだけだと分かりにくいと思うので、順番に説明していきますね。

まず、「腰痛が治る」というのはどういう状態を指すのでしょうか。もう一度考えてみましょう。

例えば、どこか一点を押しただけでその瞬間から腰痛が消え、その後一生腰痛にならない。あるいは、画期的な薬や画期的なマッサージ方法があって、それをやった途端に腰痛が消え、二度と悩まなくなる。もし「治る」をこのようなイメージで捉えているとしたら、正直なところ、一生治らないと思います。

そもそも、そのような画期的な方法が本当に存在するなら、それを発見した人はノーベル賞を取っているはずです。現在の医科学の水準を考えても、そうした「一発で完治する方法」は見当たらないというのが実情です。

では、腰痛を抱えている人は一生その悩みから逃れられないのかというと、そういうわけでもありません。

ここで分かりやすいのが、「虫歯」に置き換えて考えることです。

予防の分野でもっとも世の中に浸透しているものといえば、歯科の世界です。虫歯になったとき、まずは歯医者さんに行って、痛みの原因になっている部分を外科的に取り除く治療を受けますよね。

ただし、その治療で虫歯が治ったからといって、その後一生虫歯にならないかというと、そんなことはありません。だからこそ皆さんは、毎日朝晩の歯磨きを、多くの場合死ぬまで続けます。それでも歯垢が溜まってしまうことがあり、定期的に歯医者さんに通って専門的なケアを受ける、というのが現状のはずです。

腰痛もこれとまったく同じ構造だと考えています。

  • 痛みが出てしまった「今」の症状に対しては、医師や信頼できるセラピストのところで緩和してもらうことが大切
  • 痛みが落ち着いたら終わりではなく、再発しないようにストレッチやトレーニングを続けて予防していくことが大切

つまり、日々の「歯磨き」にあたるのが、ストレッチやエクササイズというわけです。

人によっては、ストレッチやエクササイズだけでは、日頃の疲労や生活習慣による体への負担を解消しきれないこともあります。そういう場合は、それに加えて定期的に信頼できる専門家に体を見てもらうことが必要になってきます。

そうすることで、

  • 痛みを悪化させない
  • そもそも痛みが起きにくい体をつくる
  • もし痛くなってしまっても、すぐに対処できる状態にしておく

こうした状態を目指していくことが、私の考える「腰痛が治った」、あるいは「腰痛の問題を抱えなくなった」状態です。

人間は生きていれば、だいたい30歳あたりをピークに、体力も新陳代謝も自然と落ちていきます。多少どこかが痛くなったり、疲労が溜まったりすることは、生きている以上どうしても起こります。それは私自身にもありますし、どんな人にもあることです。

実際、一見とても健康的に見えるボディビルダーの方や、フィットネスクラブでバリバリ指導している方でも、肩や腰、膝に痛みを抱えていることは珍しくありません。

だからこそ、「超元気でパワフルな100%の状態」を目指すというよりは、70点くらいのイメージで十分だと思っています。多少痛くなったとしても、そのつどストレッチをしたり、痛くならないようなエクササイズを取り入れることで、悪化させない状態を保つ。この考え方が現実的で、長く続けやすいはずです。

最近では、体調不良のまま無理をして働くことによるパフォーマンス低下(プレゼンティーイズム)や、体調不良によって仕事を休まざるを得なくなること(アブセンティーイズム)が、社会的・経済的な損失につながるとよく言われています。

そうした事態を防ぐためにも、「痛みをゼロにする」ことを目指すのではなく、「悪化させない程度にしっかりケアし、予防していく」という考え方を持っていただくのが良いのではないかと思います。

  • 「一点を押せば一生治る」というような腰痛の治し方は存在しない
  • 腰痛は「虫歯」と同じで、治療(緩和)と日々の予防(歯磨き=ストレッチ・エクササイズ)の両輪で考える
  • 自力のケアだけで足りない場合は、定期的に専門家に見てもらうことも必要
  • 100点(無痛)を目指すより、70点くらいで「悪化させない」ことを目指すのが現実的

もし具体的に腰痛を改善していきたい、そうした悩みを抱えずに過ごせるようになりたいという方は、ぜひ一度SALUSのレッスンにお越しいただき、一緒に取り組んでいければと思います。

ご質問があれば、ぜひコメント欄にお寄せください。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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