【No.14】必要なのは経験則でも勘でもなく「公衆衛生」

こんにちは。

足立区北千住にあるセミパーソナルスタジオSALUS〈サルース〉の光次です。

前回は『「100歳」「医師」といった人の生活習慣は本当に参考になるのか?』

といった内容を書きました。

その中で「サンプル1」という言い方をしたした箇所があるのですが、

これは統計などの話をするときに使われる言い方です。

私は統計学の専門家ではありませんが、

人のカラダを科学的に捉える上で「統計」は大切な役割を果たしますので、

私もよく勉強しております。

そして統計の世界というのは、小さな個別の事象に惑わされるのではなく、

もっと大きな集団の中での共通項を見出すことでもあります。

皆さんは「公衆衛生(Public Health)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。

これは、1970年代に以降に生まれたものです。

それまでの医療界は医師の経験則や勘に頼った診療がされていました。

しかしその状況を打破するために立ち上がった一人の医師によって、

「様々なデータや知見を統計的に分析したものを、世界中で共有し、統計的な見解を作る」

といった今でいう「Evidence based medicine(エビデンス ベースド メディスン)=科学的根拠に基づいた医療」が誕生しました。

そして、それらを元に「病気を予防するエビデンスに基づいた戦略」のことを

「公衆衛生」と呼びます。

つまり、それが医師や専門家であっても、経験則は公衆衛生ではありません。

それは1970年代までの話。

ですが、実際には2020年以降に入ってもそういった本が一定売上を得るわけですから、

これは考えものです。

私たちは北千住という街から、正しい公衆衛生が広がっていくことを願っています。

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