こんにちは。
北千住のセミパーソナルスタジオSALUSの光次です。
今回のテーマは「コレステロール」です。
前回は動脈硬化のお話をしました。脳梗塞や脳出血は、動脈硬化によって起こりやすくなること。そして、高血糖・高血圧・脂質異常の3つが揃うと、動脈硬化が進みやすくなること。この中でもよく話題になるのが、コレステロールの数値が高いか低いか、そしてメタボ健診で引っかかった、という話だと思います。
そこで今回は、コレステロールの話と一緒によく出てくる「卵は食べない方がいいのか?」という疑問について、深く掘り下げていきます。
結論:卵は普通に食べて大丈夫
「卵は食べても大丈夫」という情報と、「卵を食べるとコレステロールが上がる」という情報。どちらも耳にしたことがあると思います。これについては、私から結論をお伝えします。
卵を普通に食べても、コレステロールの数値には関係ありません。 安心して食べていただいて大丈夫です。
これは卵だけでなく、イクラやタラコといった魚卵を含め、コレステロールを多く含む食品全般について言えることです。
なぜ「卵は控えるべき」と言われるようになったのか
では、なぜコレステロールが高い人は卵を食べてはいけない、という話が広まったのでしょうか。
きっかけは、およそ100年前にロシアで行われた、あるウサギの実験です。ウサギに卵を大量に食べさせたところ、血中のコレステロール値が大きく上がりました。そこから、「コレステロールが高い人は卵を摂りすぎない方がいい」という結論に至ったのです。
しかし、その結論は完全に覆されている
ところがこの結論は、その後の研究で完全に否定されています。
理由は、ウサギと人間の体の仕組みがまったく違うからです。
- ウサギ:草食動物なので、コレステロールを体内で合成できない。食べた分がそのまま全部、体に蓄積される
- 人間:体内でコレステロールを合成している。食事からコレステロールを摂ると、その分、体内での合成量を減らして調整し、全体の量をほぼ一定に保つ
つまり、人間は食事から摂ったコレステロールの分だけ、自分で作る量を減らしているだけなので、卵を食べたからといってコレステロール値が大きく上がるわけではないのです。
動物実験の結果は、人間にそのまま当てはまらない
この話は、「動物実験で得られた結果が、人間では全然違っていた」という典型的な例です。
研究結果には「エビデンスレベル」という考え方があり、動物実験で得られた研究は、このエビデンスレベルでいうと、もっとも低い、いちばん下のレベルに位置づけられています。そのため、こうした情報に私たちが惑わされる必要はまったくありません。
控えるべきは「動物性の油」
ただし、一つだけ気をつけていただきたいことがあります。
卵ではなく、中性脂肪を上げやすい動物性の油は、控えめにすることをおすすめします。コレステロールの数値が気になる方は、卵よりも、こちらに注意を向けていただくとよいと思います。
今日のまとめ
- 卵を普通に食べても、コレステロール値には関係しない
- 「卵は控えるべき」という説は、約100年前のウサギの実験が発端
- ウサギはコレステロールを合成できないが、人間は体内で合成量を調整できるため、その結果は人間に当てはまらない
- 動物実験はエビデンスレベルが最も低く、惑わされる必要はない
- 気をつけるべきは卵ではなく、中性脂肪を上げる動物性の油
分からないことがあれば、ぜひコメント欄に質問を書いてください。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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